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内容紹介
『ケセン語訳聖書』全四巻を著す途中で書かれたこの本は、ケセン語訳聖書の副読本として最上である。 しかし、この本を『ケセン語訳聖書』を読む前の入門書として読む手もある。ケセン語で書かれた聖書を買うのにためらう人が、まず買ってみるのにはもってこいの1冊である。 この本は、クリスチャンの人ならずとも是非読んでいただきたい1冊である。「汝の敵を愛せ」や「心の貧しい人は幸いである」など、日本人にはなじみが深いけれども、今ひとつ納得のいかなかったことばが、この本は「スーッ」と心の奥にわからせてくれる。 キリスト教の入門書としては日本一ではないかと思っている。(出版社代表)






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著者について
著者からのコメント 自分のふるさとの言葉でふるさとの仲間にイエス・キリストの福音を語りたい。子供の頃からの夢をわたしはいま実行に移します。 私は岩手県気仙(けせん)地方に育ちました。この地方ではイエスはヤソと呼ばれています。その教えは江戸時代にはキリシタン邪宗門として忌み嫌われ、第二次世界大戦終結までは国賊として警戒されました。私はそのような雰囲気の中で育ち、そのためにつらい目にも遭いました。でも、それはわたしの大好きなふるさとの人々が、ヤソのすばらしさも、彼の魅力も知らないからです。 わたしはふるさとの仲間にわたしの敬愛するヤソのことを伝えたいと心から願ってきました。でも、かれのことを書いた書物「聖書」は、われわれからは遠く離れた東京の言葉、標準語で書いてあります。われわれはこれを読んで、頭ではひととおりの理解はできますが、残念ながら、それは腹の奥まではとどきません。 われわれ気仙衆にとってケセン語(気仙地方のことば)こそが、ヤソの言葉をわれわれの腹の奥までも響かせる力強いことばです。なんとかしてわれわれのことばに聖書を翻訳したい。これがわたしの幼いころからの夢でした。(序より抜粋) 出版社から 「自分のふるさとの言葉でふるさとの仲間にイエス・キリストの福音を語りたい。」 著者は「ケセン語訳聖書:マタイによる福音書」の序文の中でこう言っているが、著者がそのように真剣に考えたのは小学校の高学年から中学校の頃ではないかと私は思っている。村でたった1軒のカトリック信者の家に育ち、キリスト教信者を理由にいじめをうけた少年が、まっすぐな気持ちでそのように決心した気持ちを、わたしはとてもよく分かるような気がする。 でも、そこから先はなかなかできることではない。ケセン語で聖書を著わすために、山浦さんは先ず「字」を創った。さらには、文法を体系化し「ケセン語の文法書」を書き上げた。 次に、「ケセン語の辞典」を著した。3万4千語の堂々たる大辞典だ。ケセン語の聖書をつくるという壮大な夢のために、山浦さんはまず「インフラづくり」を徹底的にやったのだ。そしてこのときすでに60歳。夢を抱いてから45年近くの歳月が流れていた。 しかし、そこからがまたすごい。全く習ったことのないギリシア語を独学で学び聖書を原典から訳しあげたのだ。聖書の原典はギリシア語で書かれている。日本語の聖書からケセン語に訳したのでは「翻訳のねじれ」が生じるため正確に訳すことができないと考えたのだ。 こうして訳された本に、著者自らの朗読CDを付け、ケセン語訳聖書の第1巻「マタイによる福音書」が出版されたのが2002年11月。以来、NHK教育テレビ「こころの時代」に取り上げられ、また朝日新聞や毎日新聞などの書評欄でも取り上げられ全国的に話題となった。 2004年4月までに「マタイ」「マルコ」「ルカ」「ヨハネ」と半年おきに4巻の福音書を出版し、2004年4月28日にバチカンにおいて教皇ヨハネ・パウロ二世に謁見。著者自らケセン語訳聖書を献呈する栄誉を得た。


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