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東海新報 特別縮刷版 2011.3.12▶2011.5.1
平成三陸大津波
2011.3.11 東日本大震災

<特別縮刷版 発刊のことば>

 被災直後の大混乱の中で当社も混乱を免れなかったが、とにかく第一報を出すことに傾注した。正規に印刷しても販売網も道路網も被災した状況では配達は不可能と判断、それでも輪転機は回す方針だったが、2系統ある肝心の発電機のうち、輪転機用の3相が担当者不在で使えず、やむなく単相のみの使用となったため、パソコンで記事を組みそれをカラープリンターで印刷するハメになった。
 この号外を2000部刷り取りあえず避難所に届けたが、くろんくまなく配られたわけではない。
 翌日は輪転機も使えることになり、取りあえず1万5000部を刷って、毎日避難所に届けることにした。
 こうして3月一杯無料で4ページ建ての新聞を配り、地域紙としてささやかなりとも報道の使命を果たせたのは望外の喜びだった。
 しかしこの混乱の中で、正規の購読者には新聞が届かないという不測不備の事態も生まれ、被災からどのような新聞が作られていたのか知りたいという声も寄せられるようになった。
 ただ、毎日取り置きされる予備部数も日によっては残数が底をつき、そこでせめて3、4月の2ヶ月分だけでも縮刷版が欲しいという要請に応えて急きょ発刊することになったのがこの特別版である。
 実際の新聞は写真がほとんどモノクロだったが、本版ではカラーに製版し直した。それによって、多少なりとも当時の状況を振り返るよすがになれば幸いである。
  平成23年10月
                      株式会社東海新報社

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