「自費出版」で本を作りたい方へ(自費出版)


先ず初めに

本をこれから書いてみたい、あるいはもうすでに書き終わった原稿をお持ちのあなたは、
その原稿を誰に読んで欲しいのか、誰に思いを伝えたいの(対象となる読者=ターゲット)か、
心の中に既にあるのではないでしょうか。

あなたが今作ろうとしている本のターゲットがどんな人たちなのか、
以下の3つのケースを参考に、よりイメージを明確にしてみましょう。

1,家族や親戚・友人たちに「思い」を伝えたいケース。
 
自分の歩んできた人生のことや自分のルーツのことなどを書き著した「自叙伝」などがこれにあたるでしょう。

2,自分の住むまちの人たちと「思い」を共有したいケース。
自分の住むまちの歴史や文化に関すること、まちの四季を撮った写真集、
地域の偉人・先人達の業績をまとめた資料などがこれにあたるでしょう。

3,日本全国の人たちにできるだけ広く紹介したいケース。
随筆や小説、詩集、宗教や哲学・思想に関する本などはこれにあたるでしょう。

本を誰に、どんな目的で読んでほしいのかによって、その本のデザインや内容、
製本の仕方や紙の質、制作部数や配布方法も変わってきます。
この点をもっと詳しくお知りになりたい方は、
   【イーハトーヴ書店について】→「自分の本」を売りたい方へ

「本の販売計画や利益計画」について詳しく知りたい方は、
   「本の販売計画や利益計画」を考えるをお読みになってみて下さい。

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自費出版までの大まかな流れ

1,テキスト原稿の準備

1)テキストデータを作る際の注意点

・縦書きの本を作りたい場合であっても、横組みでOKです
・書体はMS明朝やMSゴチックなどの一般的な書体で
・字詰め行数などは特にこだわりません
・洋数字と和数字の使い分けについては、様々な考え方がありますが、
 先ずはご自分で組んでみてください。
 たとえば、〈西暦は和数字で表記したい〉〈洋数字は3桁までは一文字で表記したい〉など、
 数字に関しては、意外と様々な要素がありますが、先ずはご自分で考えで組んでみてください。

2)原稿の推敲について
お客様から頂いたテキスト原稿を組み上げてからも、最低3回の「校正」(文字の誤植やデザインの修正作業)を行いますが、組み上げてから原稿そのものにかなりの修正を加えると、余計な手間が掛かり納期が延びたり場合によってはオプション料金が掛かったりします。
原稿は、事前に何度も目を通し、編集者に渡す前の完成度を高めておくが大切です。

3)テキスト原稿の受け渡し

テキストデータは、メールに添付して送信したりメモリースティックで受け渡したり、CDに焼いて受け渡すなど、どの方法でも構いませんが、紙のプリントも一緒に編集者に渡した方が確実です。
これは、著作者が使用しているパソコンの環境と出版社側のパソコンの環境が違うため、受け渡されたデータが出版社側で開いて編集する際に違う文字に入れ替わってしまうリスクをチェックするためです。同様の理由で、著作者が使用したパソコンの種類(たとえばWindowsかMacか)やバージョン、使用した書体なども添付しておくといいでしょう。

2,編集者(出版社)との打ち合わせ

1)著作者自身の本のイメージをある程度固めましょう

編集者との打ち合わせの一番のポイントは、自分が漠然とイメージしている本の姿(やがて生まれてくるであろうわが子の姿)を編集者にできるだけ詳しく伝えることが大切です。
もちろん著作者自身はデザイナーではないので、ご自分でスケッチを書くことはできないでしょうが、書店や図書館で自分のイメージする本のイメージに近い本を探すことはできるでしょう。
本の大きさはこの本の大きさがいいなァ、厚さはこの本くらいで、表紙のデザインや紙の風合いはこんな感じがいいかな、本文の字の大きさや書体はこんな感じで・・・、と言った具合にできるだけ具体的に編集者に伝えることが大切です。
本のイメージが具体的になればなるほど、見積も正確に出してもらうことができます。
本作りは家造りと似ています。家造りを経験なさったことがある方なら、工務店との打ち合わせを思い出していただければいいかと思います。

2)本の見積もり
1)で、本のイメージが固まっていると、見積もりも具体的で正確なものになりますが、1)が漠然としたまま見積もりを出してもらうと、見積もりそのものが正確でないため、後段になってトラブル発生のもとになってしまいます。
正確な見積もりをするには、1)の段階でできるだけ具体的にしましょう。具体的にできない場合、たとえばページ数が中々確定しない場合などは「仮に256ページの時」「256ページに8ページプラスになった時」などのように、仮にページ数を決めて見積もってもらいましょう。
同様に、制作部数も500部・800部・1000部の場合はどのようになるかなど、バリエーションを作ってもらい、ご自分の配布計画や予算と見比べながら考えましょう。

   

※2018年8月30日現在、この記事は書きかけです