絵本 浜の命
発行日:2013年8月15日
文と絵:小松則也
英訳: Stephen Coler
発行:有限会社ツーワンライフ
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<帯より>
世界遺産となった平泉毛越寺の大泉ヶ池に浮かぶ一対の船「龍頭鷁首船(りゅうとうげきしゅせん)」
観光客を魅了したその船の建造には、失意の底から立ち上がった気仙船大工の命を賭した秘話が隠されていた。浜の復興を誰よりも願い、世界遺産登録を記念した大事業に魂をささげた船の匠が夢みたものは……。このお話は実話を元に創作されました。
<推薦の言葉> 毛越寺・執事長 藤里明久氏
困難なときにこそ、人の本当の姿が現れます。
気仙船匠会の船大工・小松新一三は、東日本大震災で自分の造船所が流されるなどおおきなひがいを受けました。しかし道具もなにもないところから立ち上がり、自らは病魔と闘いながら立派に龍頭鷁首船を完成させました。小松さんは誠実で粘り強く、正に伝統ある浜の職人でした。今も完成間近の船を背にみんなで撮った写真が机の傍らにあります。改めて眺めていて、ふと「龍頭鷁首船は小松さんのいろいろな思いの結晶なんだ」と思いました。
文と絵を描いた小松則也先生