雅歌に親しむ
著者:マグダレナ・E・トーレス=アルピ
翻訳:南大路くに
出版社:イー・ピックス
発行年:2012年
判型:A5判(148x 210 mm)
並製本(ソフトカバー) 146頁
ISBN978-4901602396
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<店主おすすめのポイント>
『新共同訳聖書』を開いてみると、「雅歌」は旧約聖書の中のわずか12頁くらいの短い内容で、通常、神父の説教に出てくることもなく、現代のクリスチャンはなかなか読む機会のない箇所です。
この本は、東京在住の河野悦子さんが東日本大震災の直後にイー・ピックス社から出版したいと声をかけていただいた『雅歌に親しむ』と『永遠の愛の歌ー雅歌に親しむー』の2冊の本のうちの1冊です。
河野さんは、以下の文章にあるシスター・マグダレナの「雅歌」の教えの奥深さに感銘を受け、今は絶版となったこの本を自費で出版し全国の教会に贈りたいと自費出版したものです。
「どうかあの方が、その口のくちづけをもってわたしにくちづけしてくださるように。」(ソロモンの雅歌)とはじまるこの旧約聖書の12ページにわたる内容を、「人間の愛」ではなく「神の愛」の文献として読むには、確かな指導者からの教えが必要に感じます。河野さんはシスター・マグダレナから受けたご自身の経験から、「神の愛の文献」としてこの貴重な文献を次世代に残したいという強い思いで出版なされたのでした。
「雅歌に親しむ」の再出版にあたって マグダレナ・E・トーレス=アルピ
ミドラッシュの神秘の世界に導いてくださったパリInsutitut Catholique のKurt Hrvby 師とエルサレムÉcole bibiqueでも教鞭をとられたPierre Lenhardt N.D.S.師に深く感謝を込め、またこの再出版を可能にしてくださった方々に改めて感謝申し上げます。
日本の東日本大震災の後に『雅歌に親しむ』と『永遠の愛の歌』の再出版を考えてくださった河野悦子さんと、女子パウロ会のシスター方は、主への美しいしるしです。感謝と喜びを感じます。
三十年以上前のことですが、エルサレムに勉強に向かう途次、パリで恩師のFeuillet神父様の元を訪ね、指導を求めました。先生はこのように勧めてくださいました。「雅歌の研究をして欲しい…。現代は幸いに人権を認めますが、神のことばを正しく解釈することについては、まだ目覚めていません。とくに雅歌は、人間的な愛のようにしか見られておらず、その深い意味を示す文献は少ないようです。わたしの弟子の書いた本を引用したいものです。多くの人が、この歌に親しんで心で味わって欲しい」と導いてくださいました。
それが恩師とわたし自身の望みとなり、祈りの心で書かせていただきました。
雅歌を、またその解釈を書いて広めるようにインスピレーションを下さった御方よりの祝福を祈ります。
(Magdalena Esther Torres-Arpi/三位一体の聖体宣教女会会員)